東京カンテイ・中古マンション価格東京都心は高値圏ジリ高の様相

東京カンテイは3月19日、首都圏の中古マンション2月の価格動向を発表した。首都圏平均価格は、全域で概ね横ばいや強含みとなったことで3725 万円(前月比0.4%上昇)と小幅だが再び上昇した。

都県別で見ると、東京都では4955 万円(同0.3%上昇)となり、千葉県でも2048万円(同0.4%上昇)と前々月の水準を上回った。一方、神奈川県が2907万円(同0.1%上昇)や埼玉県が横ばいの2291万円となり、昨年12 月の水準を下回る状況が続いた。

東京23 区は5472万円(同0.3%上昇)と前々月に記録した直近最高値をわずかに更新した。横浜市は3079万円(同0.4%上昇)、さいたま市が2746万円(同1.1%上昇)も再びプラスとなったものの昨年12月の水準までは回復していない。千葉市では、価格水準が高い美浜区で築浅物件からの事例が増えた影響で1895万円(同0.9%上昇)と3カ月連続で上がった。

東京都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)では7609万円(同0.6%上昇)と再び上がり、1年前の水準に比べて3%前後高い水準で推移している。周辺エリアでも上昇傾向だが、前年同月比1~2%の上昇にとどまった。

近畿圏の平均は主要エリアがそろって上昇し、2268万円(前月比0.3%上昇)と再びプラスとなって昨年12月の水準に戻した。

府県別で見ると、大阪府で2477万円(同0.4%上昇)と再び強含んで直近での最高値を更新した。兵庫県でも1946万円(同0.8%上昇)と昨年12 月の水準を上回った。

近畿圏要都市は、大阪市で3166 万円(同0.5%上昇)と再び上がり、神戸市も1921万円(同0.9%上昇)と3カ月ぶりに上昇して概ね1900 万円台前半での推移が半年続いている。大阪市中心6区(福島・西・天王寺・浪速・北・中央)では4139万円(同0.1%上昇)で上値が重たい展開となった。

中部圏の平均は1935万円(前月比0.2%上昇)となり、愛知県では2092万円(同0.3%下落)だった。名古屋市は2405万円(同1.2%下落)だった。大幅上昇した前月の反動や築古物件の事例が増えたことが影響したほか、築浅タワー物件からの高額事例で一部価格を改定する動きを散見するとした。名古屋市中心の築浅タワーは3100万円台を維持した。


公開日: 2019年3月26日