不動産サービス大手のJLLは、ワークプレイスの課題解決に向けたソリューションを検証するパイロット施設「JLL Liquid Lab(リキッドラボ)」をシンガポール中心地に開設した。同ラボは、オフィスの使用状況から快適な家具の選択まで、企業やスタートアップ企業が直面するワークスペースに関する課題の解決を核的とする。
第1段階として Dell、Haworth、uHoo、Humanscale、PointGrabの5社がアイデアやプロダクトをテストする施設として活用し改善点などを検証する。JLLによると、ワークプレイスを変革したいと考えている企業の90%以上は専門家にアドバイスを求める傾向にあるという。ラボを活用して従業員の会社との結びつきや愛着、働くスペースやツールの選択の自由などを高めることにつなげるとともに、生産性の向上を検証していく。
生産性向上に向けて、空気の質を感知するセンサーを設置して二酸化炭素や温度、湿度、埃、化学物質などのデータを計測し、健康に与える影響や空調システムの効率性を検証する。