アットホームは7月26日、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の中古マンション価格動向をまとめた。6月の首都圏を見ると、中古マンション登録価格の平均は1戸あたり 2969万円で、前月比 2.4%上昇し再びプラスに転じた。1年前との比較では、11.1%と2桁上昇し4カ月連続のプラスとなった。
成約価格の平均は1戸あたり2547 万円と前の月に比べて4.0%下落し3カ月続けてマイナス。神奈川県が新築戸建同様、横浜市の成約減・県下の成約増などにより落ち込み、また千葉県で築古物件の成約が増加し大幅に下落したことが大きく響いた。ほかに首都圏平均の成約価格が3カ月連続で登録価格を下回って需給にズレが生じていることも一因とした。
1年前の水準と比べると、首都圏平均は2カ月連続マイナスとなり、東京23区では30 カ月連続のプラスだった。
東京23 区では、価格水準の高い城南エリアの成約が減り、都心エリアの成約価格の二極化などを受けて4000 万円以上の割合が低下し、その比率は再び30%を割った。神奈川県は、4000 万円以上の割合は増加したものの、平均価格を上回る3000 万円台の割合が低下し、1000 万円未満の割合が2年ぶりに20%を超えた。