日本不動産学会(三井康壽)は、新たに創設した国土交通大臣賞に「大手町連鎖型都市再生プロジェクトに置ける三菱地所の取り組み」を選定した。
公民連携で推進する大規模再開発で、民間企業として事業の中核を誘導・けん引し、特区提案の具体化やオープンスペースや防災拠点など公共貢献によって、日本の中心拠点である大手町地区のさらなる活性化に寄与することを評価した。「帰宅困難者への対応や電気と水の確保など防災を強く意識した。空地や歩道など良好な都市空間の形成にも大きく貢献した」(三井会長)。
国土交通大臣賞は、新機軸を打ち出した不動産事業や制度創設など幅広く収集名業績を顕彰する日本不動産学会業績賞の応募対象の中から、不動産学の観点から優れ、特に不動産政策の発展に寄与する優れた業績を表彰する。
日本不動産学会田中啓一賞には、宅地建物取引士試験の協力機関として周到な準備と大量の人員手配、全国の手本となるマニュアル作成などによって円滑な試験業務を実施した神奈川県宅地建物取引業協会、飛び換地や施設利用などコミュニティづくりに重点を置いた区画整理事業を実施した平成まちづくり研究所とリゾン、再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用して預金の無い消費者に提供できる住宅・はなまるハウス「はなまる発電所」を開発したケイアイスター不動産を選定した。
表彰式は6月3日、住宅金融支援機構すまい・るホールで行う日本不動産学会通常総会に併せて実施する。