一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、アイディホームのパワービルダー6社は6月27日、共同持株会社設立と経営統合について基本合意書締結。同日共同会見を行った。11月1日に株式移転によって6社を完全子会社とする持株会社「飯田グループホールディングス」が東京証券取引所1部に上場する。
3人代表制をとり、会長に飯田一男・一建設会長、副会長に森和彦・飯田産業会長、社長に西河洋一・アーネストワン社長が就く。代表権のない取締役として副会長に佐々野俊彦東栄住宅相談役が就くほか、山本重穂(タクトホーム社長)、久林欣也(アイディホーム社長)、堀口忠美(一建設社長)、兼井雅史(飯田産業社長)、西野弘(東栄住宅社長)、松林重行(アーネストワン社長就任予定、現常務)の6社社長は取締役(山本重穂は取締役相談役)となる予定。
統合後も6社は、それぞれの強みと商品力を生かして戸建分譲やマンション分譲、注文住宅といった既存事業を展開する。土地仕入れなどホールディングスがマネジメントすることで供給過多エリアの発生を防ぐとともに、グループ間の競合による仕入れ価格高騰を防ぐ。共同購買によってスケールメリットを生かして資材調達コストを引き下げるほか、職人育成や施工会社確保などにもグループで取り組み原価をコントロールする。プレカットや建材などの内製化も進めて、価格競争力を高める。
注文住宅やリフォーム受注、中古住宅の買い取り再販などにも取り組む。1社単独では荷の重い、アジア新興国など海外での事業展開や、安定収益を確保するため賃貸事業への投資も計画する。
6社計で8970億円の売上高を3年後に1兆1000億円に、営業利益は777億円から1000億円に引き上げる。その後、数年間で売上高、営業利益とも現在の2倍規模を目指す。