住友不動産は、今年度から16年3月期まで3カ年の6次中期経営計画を策定した。不動産市場の本格回復は次の7次計画以降になるとの前提に立ち、販売と賃貸、工事、流通の主要既存4事業の基盤拡充と強化によって収益拡大を目指す。一方で、将来の持続的成長に備えて既存事業すべてで海外展開を含めた新基軸と新分野を開拓。まったく新しい事業分野にも取り組むなどして、次の成長につながる準備を進める。
3カ年累計の数値目標は売上高が2兆5000億円(前3カ年実績比15%増)、営業利益5000億円(同14%増)、経常利益4000億円(同22%増)。18年3月期に達成した単年度の経常最高益1251億円の早期を更新を目指すとともに、内部留保の充実と資金の長期化を図って財務基盤を強化する。