12年度不動産学会賞を決定

 日本不動産学会は、不動産研究で功績を残した論文・論説を称える2012年度不動産学会賞・田中啓一賞を決定した。

 論文賞は、植松丘・政策研究大学院大学客員教授の「不動産投資における投資者保護~Jリート行政処分に見る不動産と金融の融合できないギャップ」など2論文が受賞した。同論文は、金融商品取引法が不動産市場に持ち込んだ消費者保護のルールと、これまでの宅建業法が律してきた不動産市場の相場観とのギャップを指摘した点が独創的である点が評価された。

 応募状況は、論文賞10件、論説賞33件、著作賞1件、湯浅賞8件の52件だった。

 住宅・不動産分野の優れた事業を称える田中啓一賞は、中堅デベロッパーのリスト(横浜市)が手がけた環境・防災配慮方の戸建て団地開発「リストガーデンダイヤモンドパーク」など3件が受賞した。


公開日: 2013年5月15日