東京のAクラスビル成約賃料16%の大幅上昇で回復加速/三幸エステート分析

 三幸エステートは、ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づく13年第1四半期の東京都心部オフィスビル賃料インデックスをまとめた。

 都心部Aクラス(築15年以内の基準階300坪以上)ビルの賃料は坪当たり2万7760円(共益費除く)。12年第4四半期の前回から16%上昇し、09年の水準まで回復した。上昇は2期連続。前年同期比では27%上昇し、11年第3四半期に記録した最安値から約8000円上昇した。

 12年までの供給圧力が緩んだことでAクラスビルの空室率は前回比1・2ポイント減の8・0%に低下。借り手優位だったマーケット環境の変化を背景に、Aクラスビル賃料は底打ちから回復局面に移行しつつある、と見ている。

 Aクラスビルより対象の広い都心3区の大規模ビル(基準階200坪以上)賃料も前期を17%上回る1万6368円に上昇し、2期連続で更新していた94年の統計開始以来の最安値からようやく脱した。大型や中型ビルの賃料指数も上昇した。

 一方で、Aクラスビル賃料はリーマンショック直前の08年第1四半期につけた4万5513円のピークからは4割低い水準にとどまっている。回復に転じたAクラス賃料も、ピーク時との比較でいまだ割安感が残るため、今後はさらに空室率低下が期待できるとしている。


公開日: 2013年4月23日