住友不動産/オフィスビルに日産リーフのバッテリー導入

 住友不動産と日産自動車の両社は、電気自動車「日産リーフ」の駆動用バッテリーを活用した電力供給システムを住友不のオフィスビル向けに導入する。「LEAF to Community」として昨年12月にオープンした大規模複合ビル「住友不動産新宿グランドタワー」(地上40階、地下3階)に3月から採用。リーフのバッテリーを蓄電池として災害時の補助電源として用いるもので、複合開発での導入は日本で初めて。

 同システムでは、多目的ホールの仮設照明や携帯電話の充電器、災害時向け井戸ポンプ、浄水器などへの利用を想定している。リーフ1台でイベントホールに約42時間、災害用設備へは約8時間の電力が供給できる。同タワーの駐車場に電力制御装置を設置することで充電・給電を可能にする。

 同タワーの貸付面積は約9万1800平方メートルで、高級賃貸マンション「ラ・トゥール新宿グランド」(138戸)を併設している。

 住友不は今後、地域の防災拠点や一時避難場所としての役割を担う大型再開発ビルを中心に同システムの導入を検討していく。


公開日: 2012年2月29日