長谷工コーポレーションは、無駄のない住空間を実現する基本性能とライフスタイルに合った間取り可変性、パッシブ手法を含めた環境性能といった3つのコンセプトを確保した新たなマンション企画「Be-Next(ビーネクスト)」を開発し、千葉市で開発中の分譲マンション「ブランシエラ検見川浜 マイム」(総戸数65戸、地上11階建て)に初めて導入する。自社開発にとどまらず各マンションデベロッパーにも売り込む考えだ。
基本性能は、梁や柱型が出ないアウトフレーム工法を採用してすっきりとした住空間を実現するほか、バルコニー側の開口部に扁平梁のフレームを採用して高さ2200ミリの連窓ハイサッシを設けて開放感を追求する。
可変性では間取りを自由に選択でき、キッチンの移動を可能にした。リビングにオプションで移動式間仕切りを設置できる。基本間取りから様々な工夫を組み合わせて100タイプを超えるプランを提供。指紋が付きにくくフィット感のあるドアの取っ手や収納、設備機器、下足入れといった細かな点まで購入者の要望に応えるという。ただ、間取り選択は工事進捗に伴い階数で対応期間が異なるため、同社では6~7月末ぐらいまでが対応のリミットだとしている。
基本の住戸プランは3LDK~4LDK(83~90平方メートル)で全戸南西向き。リビングの天井高は2.5メートル。玄関幅は1.38メートルと広め。玄関からリビングまで風が通り抜ける工夫として玄関ドアに風が通り抜ける窓を備え付け、バルコニーには「スダレ&ガラス手摺り」を採用する。スダレは風を通す点に、ガラス手摺りは採光を重視した。廊下側の窓の端には目隠しを備えてプライバシーに配慮しながら風が取り込める工夫も施す。
こうしたパッシブ手法だけでなく、エコジョーズや節水式のシャワーやトイレ、キッチンにエネルギーの使用量がリアルタイムでわかるエネルックなど省エネ設備も設置する。電気自動車向けの充電設備も備える。
2月25日から予約制優先内覧会を始めており、3月下旬に1期30戸程度を売り出す。価格は2698万円~3878万円で、中心が3200万円台。坪平均約125万円。残りはゴールデンウィークに発売する。交通はJR京葉線の検見川浜駅から徒歩15分の美浜区。シューズメーカーの倉庫と事務所があった場所に来年3月に竣工する。