NTT都市開発など/芝浦水再生センター上部に日本最大級の免震ビル

 NTT都市開発、大成建設、ヒューリック、東京都市開発の4社は、東京・港区の(仮称)芝浦水再生センター再構築に伴う上部利用事業に着手した。都下水道局が地下に整備する下水道施設などの上に業務・商業系の日本最大級の免震ビルを開発する。地上32階、地下1階建てで下水道施設を含めて延べ20万5785平方メートルで、長周期地震動に対応する。隣接する約3.5ヘクタールには緑地も整備する。

 同ビルには、約1000平方メートルの大規模な太陽光発電を導入し共用部の照明電力削減や、大風量外気冷房、無動力ナイトパージによる空調負荷の低減も行うほか、全館LED照明など省エネ設備機器を採用する。高性能のLow-Eガラスも用いる。都が定める最高水準の環境対応ビルとして環境性能評価CASBEEの最高ランクの取得をめざす。

 防災対応では、72時間稼働する非常用発電設備に加えて生活用水55万リットルなどを確保してBCP(事業継続計画)をサポートする。2015年2月末に竣工する。


公開日: 2012年2月23日