高度利用地四半期地価動向/「上昇」「横ばい」が過半/「下落からの転換」鮮明に

 国土交通省が22日まとめた主要都市の高度利用地地価動向(地価LOOKレポート)によると、昨年10月1日から今年1月1日の地価動向は、全国150調査地区のうち上昇地区数は前回の11地区から16地区に、横ばい地区数も61地区から71地区に増加した。08年第2四半期以来3年半ぶりに上昇、横ばいとなった。下落は78地区から64地区に減り、そのうち77地区が3%未満の下落率に収まった。

 東京湾岸エリアの豊洲が1年ぶりに上昇するなど、東日本大震災の影響が薄れ、落ち着いた動きとなった。マンション需要や駅周辺の大規模商業施設の開業などによって、地方圏でも上昇や横ばいを示す地区が現れた。


公開日: 2012年2月22日