リクルートは2月21日、注文住宅やマンションなど新築住宅購入を検討する人向けの相談窓口「スーモカウンター」の利用動向を発表した。今回、注文住宅での利用動向をまとめた結果、東日本大震災を境にこれまでの価格重視に加え、設計や営業の対応を購入判断として重視する傾向が強まった半面、保証を重視する割合が下がる傾向にあることがわかった。
2011年12月時点で重視する条件のトップは「価格提案」(56.6%)で、2位が「設計対応」(52.7%)、3位が「営業対応」(46.7%)だった。10年10月でみると、設計対応が4位、営業対応が5位だった。
価格提案は依然トップに変わりはないが、10年10月から11年12月の増減差は7.5ポイント減少。「保証・アフター」も7.8ポイント減少した。特に東海で保証重視の低下が著しく、11年1~3月期の62.8%から10~12月期には45.8%まで落ち込んだ。「天変地異などの大災害では保証が対象外になる点が意識された」(スーモカウンター推進室の中尾隆一郎室長)と見ている。
スーモカウンターは運用から5年が経過した現在、全国に注文住宅向け22カ所、首都圏など都市部を中心にマンション向けで10カ所を展開しており、3月には新たに宇都宮市と神戸市に出店する。取引先は大手ハウスメーカーやデベロッパー、工務店など。2010年度の利用実績は1万5000組に上り、11年度は3000組弱の利用を見込んでいる。