大京/マンション販売にタッチパネル式電子看板を採用

 大京は、マンションの販売現場にタッチパネル式のデジタルサイネージ(電子看板)の導入を始めた。駅や商業施設、観光地など人が集まる場所に設置している情報配信サービスを活用したもので、分譲中のマンションの周辺情報などに加え、モデルルームで表現しきれない部屋のタイプをスマートフォン感覚で擬似体験できる。

 例えば、ディスプレイに3Dグラフィックスで再現された住戸内をなぞる指の動きに合わせて部屋を進むことができるほか、フローリングや扉のカラーを選択する際にシミュレーションが可能だ。各タイプの間取りの比較にも使える。構造模型も立体的に表示され、さまざまな角度から設備や基本性能を確認できる。

 通常、モデルルームの来場者は、営業担当者に引率される格好でパネルや映像、資料などで説明を受けているが、IT技術の発達で個々が求める情報の多様化が進んだことにより「情報の均一化では消費者のニーズに対応できない」(同社)と判断し、来場者自身が主体的に情報を引き出すシステムを導入した。ギャラリーの省スペース化も視野に入れている。

 初弾として台東区で分譲中の「ライオンズ蔵前レジデンス」(82戸)に2台備えた。近鉄不動産とのJVである「北戸田ファーストゲートタワー」(総戸数220戸)の販売現場にも導入済みで、今後、開発するマンションの販売に原則採用する。


公開日: 2012年2月16日