陶版外壁の生産ラインを増強 積水ハウス

 積水ハウスは、静岡・掛川の自社工場に木造住宅・シャーウッド用の陶版外壁「ベルバーン」の新製造ラインを完成し、14日に稼動した。昨年4月、黒崎播磨(北九州市)から事業を譲り受けて生産を内製化。生産性アップを狙い新製造ラインの建設を進めてきた。製造工程の床面積は1万928平方メートル、総事業費は約23億円。

 ベルバーンはこれまで月2万平方メートルを生産していたが、シャーウッドの受注が拡大してきたことに伴って需要も拡大し、供給が追いつかなくなっていた。新ラインの稼動により、最大生産能力が月間5万平方メートルと、従来の2・5倍に増やしシャーウッドのさらなる需要増に対応する。新ラインは自動化により24時間稼動とスピードアップを実現、生産コストも大幅に削減した。焼成で発生した排熱をダクトを通じて乾燥工程にも活用するなど、省エネにも配慮した。

 新ラインの稼動を機にシャーウッドの受注拡大をめざす。専任販売制を強化するとともに営業マンの理解度も深めて生産性を向上し、1人当たり年間1億円超の受注金額を目標に据える。将来的にはシャーウッドの売上高を2000億円まで拡大する。


公開日: 2012年2月15日