「平日割り引き」で仲介好調/ウィル

 兵庫県と大阪府で展開するウィルの売買仲介事業が好調だ。2011年上期は手数料収入が前年同期比18・0%増の2億6900万円、取扱件数も同19・6%増となった。市況の回復に加え、昨年導入した「平日会員向け割引サービス」が定着したことも寄与した。

 「平日会員サービス」は、平日に限って物件探しや相談を利用する顧客に対し、成約時の仲介手数料を30%キャッシュバックする独自の取り組み。土日に集中しがちだった来店を均整にし、案内などの業務効率化を図ることを目的に2010年に導入した。

 年間150人程度が会員登録し、上期の成約のうち半数程度が平日会員だった。サービスの開始に併せて定休日を撤廃したことも集客増につながった。7月には6店舗目となる塚口営業所を兵庫県尼崎市にオープンするなどフィービジネスの拡大に拍車を掛ける。

 仲介時のリフォーム提案も受注率が5割超にのぼるなど軌道に乗った。上期のリフォーム契約件数は同40・7%と好調に推移している。上期は500万円以上の高額需要も増えたといい、300万円台がひとつの目安だったこれまでより単価が上がっている。


公開日: 2011年8月23日