東日本不動産流通機構が発表した5月の中古マンション成約件数は前年同月比10・7%減の2251件だった。東日本大震災が発生した3月から3カ月連続で2けた減だったが、減少幅は縮小している。
都県別では、東京都が同12・9%減の975件、埼玉県が同5・4%減の317件、千葉県が同22・0%減の284件、神奈川県が同4・0%減の675件だった。
減少率が大きかった東京都では、千代田区と中央区、港区の都心3区で前年から3割近い減。千葉県では浦安市や市川市などを含む総武地区が同じく前年同月比28・6%減となるなど落ち込んだ。
このほか2割以上の減少率を示したのは、東京都城北地区(文京区、豊島区など)、埼玉県中央地区(川口市、戸田市など)、西部地区(和光市、朝霞市など)、千葉市、神奈川県湘南地区(鎌倉市、逗子市など)。
1平方メートル当たりの成約価格は前年同月比0・6%増の38万8800円と2カ月ぶり増。前月比でも3カ月ぶりに増加した。