野村不動産と三井不動産レジデンシャルが共同参画するマンション建て替え事業「シャトー三田」の組合設立が建替え円滑化法に基づいて認可を受けた。同法に基づいた建て替えは東京都で25件目になる。今年12月の権利変換を経て来年８月に着工する予定だ。

　同プロジェクトは、今年３月に総合設計制度の許可を取得し、隣接地を合わせて公開空地を設定するなどで最大容積率を215％増やし、615％を確保した。これにより昭和39年８月竣工の老朽化マンション（地上8階地下2階・総戸数95戸）を地上24階地下2階建て延べ3万2400平方メートルのタワーマンションに再開発する。総戸数約270戸のうち、分譲戸数は170戸程度になる。竣工は、2014年12月ごろを予定している。

　旧シャトー三田は、24時間の有人管理や茶室、ゴルフ練習場を備え、分譲当時に高級マンションとして話題になった。場所は地下鉄の赤羽橋駅から徒歩5分。田町駅や芝公園駅、麻布十番駅、三田駅も徒歩圏内。