大和ハウス工業は６月１日、中古マンションの設計図面や住宅性能評価書、維持管理情報などを無料で閲覧できるウェブサイト「マンション住宅性能評価．ｃｏｍ」の運用をスタートした。

　大規模修繕計画や過去に実施した修繕の履歴なども閲覧できる。住宅選びの段階では確認しづらいこれらの情報をオープンにすることで中古住宅流通の活性化を促す。

　現在までに自社で分譲したマンション31棟２０００戸を掲載済み。今後は他のデベロッパーやマンション管理会社にも協力を呼びかけ、物件データベースの充実を図るとしている。

　デベロッパーなどがサイトに資料を掲載する費用は無料。掲載にあたっては管理組合から承諾を得ることが条件。修繕履歴などは管理会社や管理組合が定期的に情報を更新する。

　多くの資料は無料で公開するが、さらに詳しい内容を求める仲介会社向けに有料でデータを提供するサービスもある。料金は「サイト運営費用を賄える程度」（同社）としている。

　同事業は２００９年の国土交通省の「長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されたもの。