一般家庭の太陽光発電によるCO2排出削減を全量買い取り ミサワホーム

 ミサワホームが運営する国内クレジット制度に基づく排出削減事業共同実施者である「ECOになる家の会」は、一般家庭の太陽光発電によるCO2排出削減量の国内クレジットの認証を取得。ミサワホームが認証分を全量買い取った。

 同会は、ミサワホームが一般家庭の太陽光発電によるCO2排出削減効果を生かす仕組みとして09年に設立した。会員であるミサワホームのオーナー宅の排出削減量をとりまとめ、国内クレジット化する仕組みを進めている。10年1月に共同実施者として認証を受けた。同5月には、新たにECOになる家の会に入会した住宅の排出削減量も、その年度以降のクレジットとして順次追加することができる仕組みである「プログラム型排出削減事業」の認定も受けている。

 3月23日に開催した国内クレジット認証委員会において、10年3月末までに入会した10組分、5㌧のCO2排出削減量のクレジット認証を取得した。「国内で初めて一般家庭によるCO2排出削減に向けた取り組みを排出権として示した点が意義深い」(同社)としている。

 ECOになる家の会は、排出権をミサワホームに売却した収益を南極における地球観測活動に役立てるため、情報・システム研究機構国立極地研究所に全額寄付した。
 ミサワホームでは、高効率給湯器エコキュートや家庭用燃料電池エネファームによる排出削減量についてもECOになる家の会の事業範囲に加えて、CO2排出削減を促進する。

 ※国内クレジット制度……大企業等(排出削減事業共同実施者)が技術・資金等を提供した中小企業等(排出削減事業者)の取り組みによるCO2排出削減量を、国内クレジット認証委員会(民間有識者からなる第三者認証機関)が認証し、これを排出権として取り引きできるように定めた制度


公開日: 2011年3月31日