米格付け会社ムーディーズ・ジャパンは3月24日、東日本大震災の初期被害でのJリートのポートフォリオに対する被害額は全体の0.1%未満と推計した。地震による被災の大きい地域に所在する不動産のエクスポージャーは限定的で、現時点では地震によって発行体の資産が重大な影響を受けた報告はないとし、発行体が見込んでいる修繕費用額や事業中断の影響も限定的であるとした。
今回の調査は、地震の直接的な被害に関するものを対象としたものの、例えばテナントに対する営業補償のような間接的負担が今後別途発生する可能性も指摘した。ただ、今調査の範囲では、大きな営業補償負担は発生する懸念はなかったとしている。