東日本巨大地震、東北のマンション21%が損傷、大破はゼロ/管理協が目視調査

 高層住宅管理業協会は、東日本巨大地震で被災した東北地方の分譲マンションの状況を明らかにした。東北に拠点を置く会員管理会社25社が管理受託する1584組合(9万2241戸)のうち1106棟について、外観目視と会員社などへのヒアリングをもとに概況を把握した。

 1106棟のうち大規模な補修が必要と判断した中破は26棟で割合は2・4%。タイルの落下や外壁のひび割れといった軽微な損傷が認められたマンションは208棟、18・8%あり、合わせて調査対象の21・2%当たる234棟が何らかの被害を受けた。建物の倒壊など建て替えが必要と判断される大破はゼロだった。

 同協会では建物設備などを含めた詳細調査を支援するため、技術者6~10人を現地に派遣する方針。建物損傷の状況とともに、補修にかかる費用の概算見積もりも行う。


公開日: 2011年3月17日