三鬼商事が東日本巨大地震に伴って生じたオフィスビルの被害状況を確認するため仙台市の中心オフィス街に13日に現地派遣した報告によると、外観目視で調査した175棟のうち過半の95棟が無傷だった一方、外観上強いダメージがあり復旧に長時間かかりそうなビルが14棟、外観上はダメージがあるものの短期間で復旧できそうなビルは66棟あった。倒壊やフロア崩壊など今後使用不可能と推測される壊滅的な打撃を受けたビルはなかった。
ただ、短期間で復旧できそうなビル66棟については、エレベーターや空調など設備関係にダメージがあれば復旧には1カ月程度の時間を要する可能性もあるとしている。
また、13日15時現在では仙台駅を中心とした3~4キロ圏内の電気は復旧。エレベーターや立体駐車場はほとんどのビルで徐々に稼働し始めている。
仙台駅前や一番町周辺、県庁周辺などの大通りに面した延べ床300坪以上の主要賃貸オフィスビルを外観目視で調べた。