東日本巨大地震で、Jリート各社が仙台市内や首都圏で運用する施設は、一部施設に停電やエレベーター停止といった一時的なトラブルをはじめ、クラックや漏水といった軽微な被害は認められたものの、14日午前中までの発表では今後の運用に重大な影響を及ぼす被害は生じていないもようだ。
仙台市内で3物件を運用するユナイテッド・アーバン投資法人は、3物件の一部にクラックやタイルの剥離、スプリンクラー破損による漏水などが認められたが、ほかに目立った物的被害や人的被害は確認されなかった。同じく3物件を運用するビ・ライフ投資法人も一部にクラックなどが生じたが、津波も含めてそのほかの重大な影響は生じていない。仙台で5物件を運用する野村不動産レジデンシャル投資法人も重大な被害は発生していないことを確認した。
首都圏の運用施設も大きな影響は発生していないもよう。日本ロジスティクスファンド投資法人は13日の発表で、一部施設に敷地の液状化や建物のクラックを確認し、今後詳細な調査を継続するとしている。グローバル・ワン投資法人は東京・天王洲のビルで漏水が発生し一時全館停電したが、14日の時点でほぼ復旧している。ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人は千葉県浦安市で運用するホテルの一部客室に被害が発生したが、そのほかの施設への被害は確認されていない。