若年層向けの平屋建て商品を投入 積水化学工業住宅カンパニー

 積水化学工業住宅カンパニーは若年層をターゲットにした平屋建ての新商品「楽の家ファミリースタイル」を26日に発売する。

 平均世帯人数が減少の一途をたどるなか、コンパクトな住まいとして平屋住宅を求めるニーズは強いという。同社で10年上期に平屋を契約した施主を年齢別に分析すると、30代以下の若年層の受注棟数は09年上期の約3・3倍にもなった。また、上下階への気遣いの必要がない戸建住宅の需要も若年層になるほど強いことが同社の調査で分かっており、若年層にも平屋住宅の潜在需要があるという。

 「楽の家ファミリースタイル」は、昨年11月に発売した高齢世帯向けの平屋商品「楽の家」に、若年ファミリーが求めるエッセンスを取り入れたプランが特徴。若い主婦が家事や子育てがしやすいように掃除のしやすいキッチンや浴室を採用した。また、子育て仕様として各種商品に盛り込んでいる「かげやまモデル」も用意している。

 「平屋住宅は2階建て住宅と同じ居室面積でも、階段や廊下のスペースがなくなる分、延べ床面積は小さくなる。価格も200万~250万円安くなるので、価格面での優位性もある」(村上和正住宅事業部長)

 販売価格は3・3平方メートル当たり60万円台から。販売目標は平屋全体で600棟。


公開日: 2011年3月10日