東京建物/有明スカイタワー1089戸、“高級ホテルに住む”感覚で完成

 東京建物が東京湾岸エリアで開発を進めていた分譲マンション「ブリリア有明スカイタワー」(総戸数1089戸)が竣工した。33階建て延べ12万6000平方メートル。1階にスーパーマーケットの「文化堂」が4月19日にオープンし、2階には江東区の認可保育園が開園するほか、プールやジムフィットネス、バーカウンターを設けたオールデイラウンジ、パーティが楽しめるオーナーズスイートといった共用部の施設を充実させた。グランドエントランスには、著名アーティストが手掛けたオブジェや巨大な油絵を配置し、全体的にホテル的な空間を醸しだしているのが特徴だ。

 9日の完成披露会見に出席したデザイナーの森田恭通氏は、「当初のイメージ通りに完成した。子どもがアートを見ながら育つマンション、生活にアートが身近に触れられる」といった希少性を強調した。数字をモチーフに巨大な森を描いた中山ダイスケ氏は、自身の田舎を思い出しながら「自宅の掛け軸を作る気持ちで製作。巨大な絵画であるため外から持ち込めず現場で描いたが、朝と夕で日差しが変化するため完成時のイメージが異なり2、3回手直しした」といった製作秘話も披露。同じ絵も表情が変わる点を楽しんでもらえる点をアピールした。

 こうしたマンション特性を訴えつつ、これまでに約800戸を発売して9割程度が契約済み。同社は、昨年4月から月間80戸弱をコンスタントに売っているといい、残り約280戸を今後順次売り出す。


公開日: 2011年3月10日