三菱地所設計は、中国大手設計の現代設計集団華東建築設計研究院有限公司との協働により、中国・四川省成都市の「金融本部業務区 都市設計基本構想」のコンサルタント業務を受注した。英・仏・シンガポール、フィンランドの設計チームとの国際コンペを経て当選した。同コンペをもとに中国西部の金融センターを目指し、金融・ビジネス機能に加え、住宅・文化機能なども含めて一体的に開発する。計画面積は約500ヘクタールで、計画完成後には延べ1000万平方メートルを想定しているプロジェクト。
計画地は、成都市中心部の南約10キロメートルに位置し、南西部最大の空港が近接する。近年、地下鉄の建設も進んでいる。
地所設計は、錦江の両岸と中心の島に金融街を形成するとともに次世代型の路面電車システムでそれらをリング状に結ぶほか、低未利用地の東側を幅約200メートルの緑地帯連結することで大きな公共空間を創出。防災拠点の整備や河川水の利用、地域冷暖房システムなど環境に配慮した工夫を随所に盛り込むことを提案した。