シャープは電気自動車のバッテリーを住宅用蓄電池として利用できる「インテリジェントパワーコンディショナ」を開発した。今後は実証実験を通じて安全性や信頼性などを確認し、早期の実用化を目指す。
同社は、太陽光発電システム用のパワーコンディショナの開発で蓄積した電力制御技術を活用。新開発したコンディショナは、太陽電池と蓄電池が電力会社からの電力供給(系統電力)と連携して安定した電力供給を調節する。
こうした技術を応用することで、電気自動車のバッテリーを住宅用蓄電池として活用できる。実証実験では、三菱自動車工業の電気自動車「アイミーブ」の駆動用バッテリーから住戸に8kwの電力供給に成功した。逆に、インテリジェントパワーコンディショナから、電気自動車に4kwhのエネルギーを約30分で充電できたという。