住友不動産販売と東急リバブルの2011年3月期第3四半期決算はそれぞれ増収増益だった。首都圏の中古市場は昨年後半からかげりも見られたが、取扱単価の上昇や冷え込んでいた法人市場の回復などもあり概ね堅調に推移した。
住友販売の第3四半期売上高は前年同期比7・9%増の420億2300万円、営業利益は同34・0%増の71億1300万円だった。主力の売買仲介が期中の取扱件数過去最高を更新するなど増収に寄与した。営業原価を同4・2%増、販売費は前年同期を下回るなどコストカットに努めたことも営業増益を後押しした。四半期純利益は同33・9%増の41億2500万円。
東急リバブルの第3四半期売上高は同2・2%増の387億9600万円、営業利益は同484・5%増の29億4200万円と大幅な営業増益。個人需要のほか建売用地の仲介が好調だったことに加え、動きが活発化し始めた法人担当の人員を増やすといった取り組みが効果を上げ、仲介部門の営業利益が同112・2%増と全体をけん引した。四半期純利益は797・1%増の18億4300万円だった。