ネクストは2月1日、住宅ローンや生命保険などの金融情報を提供するポータルサイト「MONEYMO(マネモ)」を立ち上げた。運営する不動産情報サイト「HOME’S」からユーザーを呼び込むことで2012年度に50万人の会員登録、金融機関などからの広告収入8億円を見込む。
生命保険や自動車保険をはじめとする各種保険の案内とコンサルティング、住宅ローンの紹介など住まいにかかわるマネー情報全般を提供する。
住宅ローンの紹介では、「HOME’S」の不動産情報と連動し、実在する物件をローンで購入した場合の毎月支払額を固定・変動金利別に紹介したり、賃料から住宅ローンの支払い限度額を逆算するといったように既存サービスとの連携を図る。
マネモからの物件検索や資料請求も可能。同社の井上高志社長は「会員数の拡大とともに『HOME’S』へのフィードバックも見込める」として、50万人会員を見込む2年後には両サイトのシナジー創出が期待できるとの見通しを示す。
会員を増やすため、簡単な入力で毎月の収支をグラフ化できる家計簿や、ライフステージごとに記録を残せる「自分ノート」など会員登録後に利用できる無料コンテンツを充実する。提携先の企業から受け取る広告料や、保険相談店への送客に対するフィーがサイトの収益となる。
これまでにアリコジャパンやソニー損害保険、りそな銀行と提携したほか、保険の見直しなどライフプランニングを担当する保険相談店7社(約300店舗)と手を組んだ。2012年度には地銀、信用金庫などを中心に金融機関100社、保険相談店1000店舗体制を目指す。