住友不動産は、東京・渋谷で開発を進めていた高級賃貸マンション「ラ・トゥール代官山」(総戸数139戸)が竣工し、29日に報道陣向けに内覧会を開催した。すでに5月からリーシング活動を進め、現状で約30件強の申し込み状況。年内に75パーセントまで稼働率を引き上げ、早期に90パーセント以上をめざす。ラ・トゥールシリーズは2000年のラ・トゥール芝公園を皮切りに供給を開始し、今回の物件で16棟目。総供給戸数は2093戸に上った。シリーズ最高賃料となる月額531万円のペントハウスや屋内専用ガレージ付住戸など多彩なプランを用意した。
同社は、タイプが異なるが今年2月に竣工したラ・トゥール新宿(賃貸数594戸)と共にシリーズの旗艦物件として位置付けている。渋谷駅と代官山駅から徒歩8分に位置しており、2駅8路線が利用できる。
規模は地下1階地上7階建て延べ4万9987平方メートル。専有面積は122~500平方メートルで平均すると240平方メートルになる。月額賃料は82万円~531万円で、平均賃料が181万円の超高額物件。定期借家契約で、入居の際は敷金4カ月分が必要だ。同社によると、ラ・トゥールシリーズの入居者の属性は欧米系の外国人が多い。代官山の現在の状況も同様だが、最高賃料531万円のペントハウスには日本人から申し込みが入っているという。
代官山を含め今年竣工した4物件を除いた1100戸の稼働率については90パーセントで推移しているといい、稼働が70パーセントを下回っている物件はないとした。