楽天リサーチが実施した住宅ローンに関する消費者調査で、住宅ローンを組む場合の借り入れタイプは「完全固定金利型」を希望するという回答が54・1%と過半数を占めた。借り入れ予定時期が2年以内の回答者に限定すると、全体の60%が完全固定型を選択しており、同社では「金利が低い間に返済額を確定させ、将来の安心を確保したいというニーズがうかがえる結果になった」と分析している。
住宅購入を検討している20~69歳の男女1000人を対象にしたインターネット調査。準備する頭金の額は、「購入金額の10%程度」が最も多く16・7%となった。次いで「購入金額の30%程度」が15・9%、「即金で全額を支払う」という回答も15・6%いた。「即金」は60歳代に限定すると35%を占めており、退職金を住宅取得の原資に当てる傾向がうかがえる。一方で「頭金なし」も9・5%いた。
借り入れ時の金利タイプは、最も人気が高かった全期間固定型に次いで、金利低下のメリットを享受できるが金利上昇のリスクもある「変動金利型」(39・9%)、固定期間終了後に固定金利か変動金利かを選ぶ「固定期間選択型」(32・1%)となっている。借り入れ予定額は、「1001万円~2000万円以内」が29・1%でトップ、「2001万円~3000万円以内」という回答も26・1%あった。