東日本レインズが発表した8月の首都圏中古マンション成約件数は、前年同月比5・0%減となる2067件と4カ月連続の前年割れだった。
例年流通量が減少するが、今年は好調だった昨年の反動から前年を割り込んだ。
都県別では、昨年取引が好調だった東京・千葉で前年実績を下回った一方、埼玉・神奈川では対前年同月比で増えるなど明暗が分かれた。
1平方メートル当たりの成約価格は全都県で上昇。首都圏平均は8カ月連続で前年を上回っている。価格に割高感があることも成約減の一因と見られる。 新規売出しを示す新規登録件数は14・7%増と2008年9月以来の2ケタ増となった。全体の在庫件数も2カ月連続で前年を上回るなど売り物件が増えている。
■8月データ
【成約件数】
首都圏2067件(前年同月比5・0%減)、東京都912件(同11・9%減)、神奈川県583件(同7・0%増)、埼玉県276件(同9・1%増)、千葉県296件(同13・5%減)
【1平方メートル当たりの成約単価】
首都圏39・45万円(同2・6%増)、東京都52・77万円(同4・2%増)、神奈川県35・68万円(同2・3%増)、埼玉県24・88万円(同8・0%増)、千葉県24・37万円(同4・7%増)