旭化成名誉会長の山口信夫氏が死去

 旭化成の代表取締役名誉会長で、99年から住宅生産団体連合会の会長などを務めた山口信夫(やまぐち・のぶお)氏が9月14日未明、心不全のため東京都中央区の国立がんセンター中央病院で死去した。85歳。通夜、告別式は近親者のみで執り行い、後日、「お別れの会」を執り行う予定。

 問い合わせは旭化成総務部(電話03・3296・3010)まで。

 山口氏は、1924(大正13)年12月23日、広島県庄原市生まれ。45年陸軍士官学校を卒業。終戦から48年8月まで旧ソ連で抑留生活を送った。

 帰国後の52年に東京商科大学(現・一橋大学)を卒業後、旭化成工業(現・旭化成)に入社。秘書室長や総務部長、住宅事業部長などを経て76年に取締役、78年常務、81年代表取締役副社長を歴任。92年から会長を務め、今年4月からは代表権を持つ名誉会長に就任していた。

 公職では中央省庁等改革推進本部顧問(98~2001年)、外務省顧問(98~07年)、日本銀行参与(98~07年)などを務めた。92年経済団体連合会常任理事、01年日本商工会議所会頭なども務めた。02年日本経済団体連合会常任理事(現任)、07年日本商工会議所名誉会頭(現任)。07年には旭日大綬章を受章している。業界関係では、98年6月に住宅生産団体連合会の会長代行に就任、翌99年から01年まで会長を務めた。


公開日: 2010年9月15日