いい生活はASPで提供している顧客管理システムに売主追客機能を搭載する。売却希望者に買いニーズ情報を自動送信する機能などを盛り込む。リリースは10月下旬を予定している。
新機能を追加するのは売買営業向けの「ES顧客管理」。これまで購入者への追客支援に特化してきたが、今後は売却の問い合わせから媒介契約につなげる売り営業支援も充実していく考えだ。
まずは、売却を検討する人が「ES顧客管理」を導入した不動産会社のホームページに売却希望額などを登録しておくと、その企業が現在抱えている買いニーズとのマッチングメールを受け取ることができる機能を実装する。
メールはシステム上で自動配信する。メールを駆使したアプローチによって専任契約を獲得しやすくする狙いがある。売りのメール営業機能を搭載したASPサービスはめずらしいという。
専任契約締結後には、売主はマイページを通じて仲介を依頼した企業の営業活動状況を確認できる。リアルタイムの反響を見ることができるため売主は不動産会社の働きを把握しやすくなる。
一方、不動産会社にとっては、仮に契約期間内に成約できなかった場合でも、営業活動の実績を再契約を結ぶための説得材料として利用できるメリットがある。「活動を見える化すれば顧客満足が高まる」(同社)
新機能は「ES顧客管理」に標準装備する。月額4万円(5アカウントまで)の利用料金は据え置く。同商品は11月をめどに多店舗展開する企業向けにカスタマイズしたバージョンもリリースする予定。