三井不動産は７月１日、東京・丸の内で開発を進めていた旧ＪＦＥビル建て替え事業「三井住友銀行本店ビルディング」が竣工したと発表した。三井不が同エリアで手掛けた３棟目のオフィスビルで、全館を同行が利用するもので、地下鉄大手町駅と直結している。

　規模は23階地下4階建て延べ８万平方メートル。外装デザインでは、天然石とガラス・金属の素材を組み合わせた。オフィスフロアは、天井高2.8メートル、約650坪の無柱スペースとした。

　また、三井不がオフィスビルで初めて採用したアルミ材高反射パネルで構成する光ダクトのほか、太陽光発電や室内照明を人感センター制御にしたり、屋上緑化など環境に配慮した設備を随所に導入することで、温室効果ガスを東京都のテナントビルの平均に比べて約30％減少させる効果が得られるという。方位と日射の関係を計算して配置した垂直柱と水平ルーバーによって室内への直射日光を抑えた。