5月は中古マンション流通量が増加/東日本レインズ

 首都圏の中古マンション流通量が増加に転じていることが(財)東日本不動産流通機構が発表したレインズ登録データから明らかになった。

 5月の新規登録件数は前年同月比6・6%増となる1万1278件で2カ月連続の増加。景気悪化で流通量が激減した昨年から環境は一変している。

 5月の登録数は、需要のボリュームが大きい東京都(前年同月比9・4%増)と神奈川県(同7・6%増)で平均を上回っている。

 売り物件不足は着実に解消に向かっているが、不動産市場が好調だった07年5月(1万4664件)の流通数に比べるとなお低い水準にとどまっている。

 1平方メートルあたりの売出価格は同6・0%増の46万1300円と5カ月連続で増加。同2・9%増となった成約価格も5カ月連続で増加するなど価格は上昇基調にある。

 一方、成約件数は同4・8%減の2522件と2カ月ぶりに減少に転じた。東京都は同9・8%減とこの1年間で最大の下落幅となった。


公開日: 2010年6月15日