新宿六丁目開発に高級賃貸住宅とオフィスビル

 三菱地所、日本土地建物、大和ハウス工業、平和不動産などが共同で手掛けてきた「新宿六丁目N街区計画(業務棟)」の概要がこのほどまとまった。N街区は事業者が出資するSPCが賃貸オフィスビル「新宿イーストサイドスクエア」を建設する。

 約2.6haの敷地に20階地下2階建て延べ17万274平方メートルを開発。地下1階~地上1階の一部が商業施設、1階~20階がオフィスビルになる。基準階の有効面積は1800坪で、天井高が2850ミリとなり、ほぼ無柱空間にする。地下鉄の東新宿駅に直結する。環境対応としてLow-E複層ガラスや電動ブラインドなどを採用し、二酸化炭素(CO2)排出量を25%削減する仕様にし、約1万7000平方メートルの面積を持つ外構空間の約36%を緑化する。2012年4月に竣工する。

 隣接する「新宿六丁目S街区」には、三菱地所が出資するSPCが761戸の賃貸マンションを開発する。32階地下1階建て延べ7万5889平方メートルで、高さ112メートルのタワー型賃貸マンション「パークハビオ新宿イーストタワー」が2011年12月下旬に誕生する。間取りはスタジオタイプ、1LDK、1LDK+D、2LDKで、専有面積が37~124平方メートルを計画している。

 居住者専用の展望プールやジャグジー、ジム、ゴルフレンジ、サウナ、温浴施設、ラウンジといった共用施設を設けるほか、コンシェルジュデスクの配置やクリーニングサービスなどを提供して上質感を押し出す。パークハビオシリーズは04年から展開しており、同物件で24物件目。

 N街区とS街区を合わせた総称は「新宿イーストサイドスクエア」に決定した。


公開日: 2010年6月14日