投資物件について、買い時と捉える個人投資家が1年前に比べ増えていることが野村不動産アーバンネットの調査でわかった。「今が買い時」と答えたのは57・1%で前年の同時期に実施した調査に比べ5・3%増、最近の景気動向を受けて投資物件を「積極的に探すようになった」と回答したのは38・7%にのぼるなど投資意欲が高まっている。
投資用不動産サイト「ノムコム・プロ」会員613人から回答を得た。投資物件が買い時かどうかをたずねる質問では、「今が買い時」「間もなく買い時が来ると思う」を合わせた回答は85%にのぼった。不動産価格は「既に底を打っている」が前回調査からほぼ倍増となる41・4%、1年後の不動産価格は「上がる」が25・6%だった。
今後1年間で投資したい商品は、不動産投資が68・8%と最も多く、2位の株式(40・9%)や投資信託(17・8%)を大きく引き離した。その理由については「他の金融商品に比べ、大幅な下落リスクが少なく安定している」「金融情勢が不安定なため現物投資のほうが安全」といった意見があった。