(社)不動産流通経営協会(大橋正義理事長)は19日、2009年の中古住宅流通量が自己居住用の新築住宅着工数を上回る46万戸(速報値)になったと発表した。
不動産市場の悪化を背景に、新設住宅着工戸数が45年ぶりに100万戸割れとなった昨年は、賃貸住宅と給与住宅を除く住宅着工戸数が45万3000戸にとどまった一方で中古流通数はほぼ前年並みの水準を維持した。
新築、中古を合わせた住宅流通全体に占める既存住宅の割合は36・8%と前年から6・8ポイント上昇。中古住宅の市場規模を示すこの比率は、22・3%だった1998年からほぼ右肩上がりで拡大を続けている。
同調査では、既存住宅流通量を法務省の「民事・訴務・人権統計年報」の建物売買による所有権移転戸数をもとに推計している。