住友不動産/超高級賃貸マンションが新宿に完成、最高賃料230万円

 高級賃貸物件「セントラルパークタワー・ラ・トゥール新宿」が先月下旬に竣工したのを受け、住友不動産は4日、報道陣向けに内覧会を行った。ラ・トゥールシリーズ13棟目。2002年に「西新宿六丁目西第6地区第一種市街地再開発事業」に参画し、隣接するオフィスビルと合わせて総事業費500億円強を投じて完成させた。総戸数842戸のうち、609戸を賃貸にする。残り233戸は地権者住戸。同シリーズの旗艦物件として位置付ける。

 44階建ての超高層マンションで新宿中央公園に隣接する。間取りはスタジオタイプから5LDKとなり、専有面積が49~305平方㍍。月額賃料は24万円~230万円でボリュームゾーンが50万~60万円台。昨秋からリーシングを始め、609戸に対して契約と申し込みを合わせて200戸程度が決まった。比較的40万円以下の部屋が決まっている。100万円以上(21戸)も20%が契約済みで、最も賃料が高い305平方㍍(1戸)の部屋も決まった。現時点で入居が決まっている属性を見ると、オーナー会社社長や会社役員が半数を占め、外国人が15%程度、医師が約10%。

 事業環境について、ビル事業本部賃貸住宅事業部の兼松公彦部長は、「都心マンションを借りる層は、これまで外国人の占める比率が多かったが、最近は主力層が日本人にシフトしつつある。金融危機直後でも稼働率は上昇傾向だ」と説明し、年内に入居率80%超を目指す。フル稼働で年間30億円の賃料収入を得る。


公開日: 2010年3月5日