Jリートに投資法人債の償還資金を融資する官民共同出資の「不動産市場安定化ファンド」が9月5日に設立する。アセットマネジメントのDBJ野村インベストメントが野村証券を通じて募ったエクイティに不動産や銀行、証券会社などが応じ、約300億円の出資申し込みがあった。安定化ファンドはこのほか民間金融機関と日本政策投資銀行からローンを調達し、最終的に4000億円程度の規模を想定する。当面は来年3月までに総額1000億円程度を融資できる体制を整え、Jリートの資金繰り支援を通して不動産の買い手としての機能回復を後押しする。