タマホームは、全国で建売分譲を本格展開する。従来の注文住宅だけでは継続的な販売戸数の拡大は見込めないと判断した。大阪・茨木で約500区画の分譲地造成にとりかかるなど、すでに約1000区画分の用地にメドをつけた。販売は自社のほか、今年スタートした不動産会社のネットワーク「タマエステート」も今夏から活用し、ネットワークを通して用地仕入れも強化する。
タマエステート会員会社向けのセミナーで講演したタマホームの玉木康裕社長は、「建売分譲だけで1000億円規模を目指す」と販売や仕入れに対する協力を呼び掛けたほか、「来期決算を基準に株式公開する」と表明。公開によって調達する資金を建売分譲などの不動産関連に投じる予定を明らかにした。
タマホームは前期にハウスメーカートップに迫る約1万1,000戸の住宅を販売し、今期は約1万5,000戸を目標に据えている。前期まで11期連続で増収増益を達成中。