グルーラムウォール(東京都中央区、永沢昭二社長)は6月1日、仕上げを含めた構成部材の7割近くに国産カラマツ集成材を使った企画住宅商品を発売する。
同商品「ヒュッグリー」は、これまで注文住宅のみで展開していた集成材工法「DEWS工法」を採用したのがポイント。12センチ厚の集成板を並べることで壁と床を構成、内外に現すことが可能になる。「木の持つ断熱、蓄熱、遮音、耐火性能を最大限に生かすことで仕上げ材や断熱材の必要がなくなる」(同社)。建材の生産・運搬・廃棄にかかるエネルギーも削減できるという。
また、各部材が繰り返し着脱可能なため、解体時に部材を痛めることがなく、そのまま別の建物に再利用することもできるとともに、改築・リフォームの時に排出する廃棄物量も減らせる。
ヒュッグリーは32坪と40坪の2プランを発売する。32坪プランは、正方形の集合でまとめ、3面に高窓を設けることで周囲に建物があっても通期・採光を確保する。坪単価70万~85万円がメーンの価格帯と想定している。
当面は関東甲信越で展開。その後エリアを広げるとともに、工務店も随時募集する。また、設計者への工法指導も積極的に行っていく方針だ。