森トラストグループの09年3月期連結決算は、売上高が前期比41・1%増の2268億7900万円、営業利益が63・5%増の939億8200万円、経常利益が38・8%増の727億9100万円、最終利益が0・39%増の352億1900万円の増収増益となり、売り上げと経常利益は過去最高だった。
「丸の内トラストタワー本館」の新規稼働や年度前半までの堅調なビル市況を反映した賃貸関連収益680億円が増収に貢献した。不動産販売では、子会社のマンション分譲と森トラストが保有する物件の売却により、約1198億円を計上した。森トラスト・ビルマネジメントの請負工事では約170億円を計上した。棚卸資産の評価損が16億8700万円、投資有価証券の評価損が11億9800万円だった。
今期見通しは、売上高2000億円、経常利益590億円、最終利益が330億円を見込んでいる。オフィスビル市況が弱含むと予想し賃貸関連収益を660億円と保守的に計画している。ホテル関連は、連結対象となった「横浜グランドインターコンチネンタルホテル」などが寄与し310億円、不動産販売は、資産入れ替えに伴う売却収益により約900億円を見込んでいる。