長谷工コーポレーション/中期経営計画を修正、12年までに経常益320億円に

 長谷工コーポレーションは5月14日、2011年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画の修正を発表した。09年の業績が売り上げ・利益ともに大幅に減少したことに加え、日本綜合地所や近藤産業といった取引先のデベロッパー倒産により多額の貸倒引当金の繰入が発生するなど、計画の初年度である09年3月期に最終損益で約76億円の赤字を計上したことで、計画期間を1年間延長し、12年3月期までとする。修正前の連結経常利益600億円の達成から320億円に最終年度の目標を引き下げた。単体ベースは250億円。
 事業戦略では、引き続きストック型社会を見据えた分譲マンション工事の受注シェア20%超確保を目指すが、投資用開発の新規取り組みを凍結するほか、収益基盤の一つであるマンション開発事業ではリスク管理を再整備する。土地持ち込み以外の住宅系工事へも積極的に取り組む。財務戦略は、資産圧縮を進めて早期に連結ベースの有利子負債を2000億円(PFIローン除く)まで削減する。


公開日: 2009年5月15日