新日鉄都市開発など/「芝浦ルネサイト」が完成

 芝浦工業大学、新日鉄都市開発、日本土地建物、戸田建設が開発を進めていた「芝浦ルネサイト」計画が完成した。同大学の江東・豊洲キャンパスへの移転に伴い計画されたプロジェクトで、今年4月に開校した芝浦キャンパスがA街区、同3月に竣工したオフィスビル「芝浦ルネサイトタワー」のB街区、昨年9月に完成した「ホテルグレイスリー田町」のC街区から構成される。大学・オフィス・ホテルからなる街を、日本で初めての産学共同再開発となった。
 芝浦キャンパスは、地下1・地上8階建て延べ1万2637平方mで、新設した「デザイン工学部デザイン工学科」の教育研究施設が中核。産学官民連携機能と総合研究機能のほか、国際交流や生涯学習などの機能も備える。所有者は芝浦工業大学。
 オフィスビルは、地下2・地上19階建て延べ2万7322平方m。オフィスフロアーは約307坪、天井高2・8m。空間を自在に仕切ることができ、レイアウトがしやすいよう無柱にした。敷地の約65%を公開空地とし、四季折々が楽しめる植栽を施した。災害時には、街の中心となる防災機能を備えている。所有者は新日鉄都市開発と日本土地建物。
ホテルは、11階建て延べ5458平方m。総客室数が216室で、全室15平方m以上の広さを確保した。女性専用フロアの客室を設け、そこにはアイロンセットやスキンケア、バスソルトといったアメニティを常備する。所有者は阪急リート。


公開日: 2009年5月11日