都心エリアにあるマンションの礼金が、1年間で3割弱下落していることがネクストの調査でわかった。運営する不動産情報サイト「HOME’S」の3月の登録物件を調べたところ、都心3区(港区、千代田区、中央区)の平均礼金は前年比26・2%の大幅減となった。同社では「景気低迷の流れを受けて、賃貸ユーザーのニーズは敷金・礼金のさらに低い物件へと向かい続ける」と見ている。
都心3区の礼金は、08年3月は平均1・35カ月だったが1年で急激な減少傾向をたどった。今年3月は0・99カ月分と1カ月を割り込んだ。都内平均(1・16カ月分)と比べても落ち込みの大きさがわかる。リーマンショック以降、都心では高額物件を中心に入居者は減りつつある。最近は入居時に数カ月間のフリーレント期間を設ける物件も出るなど“礼金ゼロ”以上のサービスも増えている。