植林によるカーボンオフセットを実施 住友林業

 住友林業は、注文・分譲の新築住宅全棟を対象にした、植林によるカーボンオフセットを実施する。主要構造材の伐採から施工までの各工程で排出されるCO2全量を植林によって吸収するのが目的だ。同社では年間に約1万棟を施工しており、10年後に1年間に建築する住宅のすべての主要構造材から発生するCO2全量を吸収できる計算だ。年間で300ha、東京ドーム64個分の土地に植林する計算になる。植林後10年間は同社が管理・育林する。
 当初5年間は熱帯雨林の荒廃が地球的な問題となっているインドネシア国内の荒廃地を植林地に選んだ。立木を伐採しない「環境植林」と成長した木を伐採して木材加工品の原料にして再植林する「産業植林」を行う。
 同社では、荒廃地への植林から森林経営による地域振興をバックアップすることで長期にわたって現地住民の雇用促進・生活向上にも寄与していく考えだ。


公開日: 2009年5月1日