旭化成ホームズは、自社住宅の躯体システムを昨年9月に発売した「ファインヘーベルハウス」に完全移行する。それに伴い、旧躯体の「ヘーベルハウス」は廃止。従来「ファインヘーベルハウス」としていたブランドを新たな「ヘーベルハウス」ブランドに統一する。なお、賃貸住宅商品の「ヘーベルメゾン」でも同じ躯体システムを採用する。
「ファインヘーベルハウス」は、断熱材とヘーベル板を一体化することで長期使用を前提としたリフォーム対応などがしやすくなる構造。昨年の発売以来、旧躯体と併売してきたが、今年1~3月の受注実績において新躯体が7割に達したことなどから、完全移行を決めた。
同社では、この新躯体を広く展開するため、5月から新商品「スマートヘーベルハウス」を投入する。基本性能は落とさず、総2階の方形屋根というシンプルな構造にすることでコストダウンして同社商品の中では廉価版とも言える販売坪単価60万円からに抑えた。グロス価格を抑えることによる根強い一次取得者ニーズにも対応できる。
四隅の鉄骨柱と梁で囲まれる構造上の空間を田の字型に配置して、2層重ねた形が基本。必要に応じてサブグリッドを取り付けて間取りを構成する。こうした単純な形にすることで柱・梁・制震フレームの配置が合理化されるという。年間の販売目標は1500棟。